2019年1月31日、ブロックチェーンによるソリューション・サービスを提供するCTIA(シー・ティー・アイ・エー)(本社:シンガポール、CEO:手塚 満)は、R3 LLC社と開発パートナー契約を結び、Corda(コルダ)製品によるソリューション開発を行うことを発表します。
2019年1月にR3よりリリースされたCorda Settler、Corda Network、Corda Tokenを活用することでより金融や貿易に特化したシステムの開発が可能となりました。それら最新のCordaを活かして貿易会社向けの取引証明書発行システムや貸付証明書といった商業取引向けのサービス提供を予定しています。また、このサービスはCTIAの本社があるシンガポールや支社のあるスイスとも連携して国際取引を意識した仕様となります。2019年では50社の導入を目指します。
R3はブロックチェーンプラットフォームのCordaや、商用版であるCorda Enterprise(コルダ・エンタープライズ)を手掛けており、R3が主導する企業コンソーシアムには約300の企業・団体が参加しています。現在、貿易金融や保険といった金融分野やサプライチェーンで、Cordaを活用したプロジェクトを推進しており、外部連携としてRipple社の提供するXRPや金融機関で広く使用されているSWIFT*への接続を可能にしています。
Cordaは、スマートコントラクトをベースとした技術を用いて、分散型台帳の特性を使用して送金やその他データ送信などを行うプラットフォームです。世界の全業界でプライベート型のブロックチェーンを適用した商取引が可能となるよう、ある特定の取引者の間でだけデータが共有されるモデルで技術設計されています。
*SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)
…SWIFT(スイフト)は加盟者が所有するグローバルな協同組合で、高度に安全化された金融メッセージングサービスを提供する金融業界の標準化団体です。SWIFTは銀行間の国際金融取引に関する事務処理の機械化、合理化および自動処理化を推進するため、参加銀行間の国際金融取引に係るメッセージをコンピュータと通信回線を利用して伝送するネットワークシステムを提供しています。